どうなんでしょうね。
自分自身が高齢になってくると、もう、動物を飼うと、最後まで面倒がみきれないのではないかって、考えちゃうわけです。
どっちが先に逝くのか、縁起でもないと言われそうですが、イヌやネコでいえば、まあ、おおむね、15年は生きるのではないかって思うわけです。
それはまぁ、いいのですが、ひるがえって、自分はどうかって思うのです。
ね。思うよね。
世に言うでしょ。
むかしから、天才は夭逝する。
やっぱり美人薄命でしょう
憎まれっ子世にはばかるってね
ちょっとあげただけでも、こんなになるわ憎まれっ子世にはばかるってねも、私のような片隅に暮らす人間は、長生きしそうにないと言わざるを得ないと。
そこで、ためらうのですが、ここは思い切って、飼ってみましょう。
ペットは世界を救う…か
わたし、7年前から、東京を捨て、いえ、捨てられ、田舎暮らしをしているわけです。
土地もひろいし、緑もたくさん、ちょっと行けば、打ち寄せる波。
こんな自然みたいなものがいっぱいあるところだから、動物いっぱいいるし、子どもたちは動物になれていると思っていたら、いえいえ・・
そんなことありませんねん。
うちで、昨年夏から、保護猫を飼い始めたら、ネコを初めて触ったという小学生が何人もいるのですね。
信じられますか?
ネコ、さわって、大喜びで、
「ママ、さわれた!」
なんて、見下ろしている母親を見上げて叫ぶわけです。
もう、大喜び。
この、保護猫は、まだ2歳になるかならないかですが、町を放浪しているところをNPOに保護され、それが私どもに回ってきたということです。
だからなのでしょう。
人のありがたみがわかるのかどうか、人間大好きなんですね。
もう、誰にでも、すぐになれちゃう。
先ほどの子どもたちも喜んでいますが、このネコが、ひょいっと膝の上に乗ろうものなら、女性たちは、それだけで、狂喜乱舞。
乱舞は、大げさではありますが、大喜びの3乗ぐらい喜んでもらえました。
その時のスナップがこれ・・・
じつは、最近、こんな地方でも、ネコを外飼することができず、だからといって、家の中で育てるのもむずかしくなっているんですね。
こんな地方でも。
だから、わたしが代わりに飼っちゃおうということだったのでした。
面白いのは、意外にも、おじ様たちが、きっとうれしそうに、なでなでしていくのです。
これって、昔を思い出すのでしょう。
ふだん、にこりともしない方々が、なんと、それこそ猫なで声で、語り掛けたりして。
飼ってよかった。
あとは・・・
どちらが長生きできるか。競争だ。