すれ違いのドラマ

初めて手にしたのは……。そう、関数電卓がいってみれば、コンピュータだといえば、そうなる。サインコサインタンジェント、ぼくのおならはアークサイン。ルートだって無理が通っちゃおうってもの。割り勘だって、お手のもの。麻雀の点数計算だって時間をかければ簡単簡単。
手のひらサイズに、小さな関数のキーがテンキーとは別にそう、20以上もいっぱいあって、おそらく買って壊れるまで一度も使わなかったキーもあったに違いない。その後、手にしたのが、いってみれば本格的なコンピュータとの出会いが、シャープのポケットコンピュータであった。
衝撃的な出会いだったったったったった・・・。あれ? エコーかかってました?
PC-1211。試みに、ネットで検索したら、あるはあるは・・・。人気のほどが伺える。
とくに海外のサイトにヒットする。日本は、ほとんど使い捨てだから。
こちらのサイトには、ビンテージとして詳細なデータがある。中身の分解写真まで。分解写真というと、相撲を思い出してしまう自分が怖い。それはともかく。
写真をご覧ください。キーは今のパソコンとほぼ同じ配列なのだ。そう。qwerty配列だ。
画面は、もちろん1行。でも、とにかく「画面」があったったった。
このあたり、プロジェクト・エックスを意識していなくもないかもしれない。気にしないでいただきたい。
後になってオプションも、頑張って購入した。今でいうドッキングベイという、まぁ、ポケコンが寝そべる電動ベッドみたいなもの、かもしれない。ちょっと違うか。話がそれそうだ、先を急ごう。
とにかく、そのドックには、なんと、プリンタまで付いていたのだ。そのプリンタの用紙は、スーパのレジで使われているようなロール紙みたいなものだった。もったいなかったから、紙を切ってロールにして使ったりもした。何しろ田舎出の純朴な貧乏青年だったのだ。しかし、なぜか今もロールが三つも残っているところをみると、もったいなくて使えなかったようだ。いや、使い道がなかったのかもしれない。本人に記憶がない今となっては、謎というほかない。
この今でも、大事にしまってあるポケットコンピュータで一体何をしたかというと、そう、何をしたんだろう。PC-1211のプログラミングの書籍も出ていたので、これも頑張って購入し、ゲームを作ったりしたようだ。潜水艦攻撃ゲームみたいなのがあった。3次元の座標に機雷を投下して爆発させる、そうすると、どこに潜んでいるかわからない潜水艦が、機雷からある距離にあると被害をうける・・・、こうして、潜水艦を撃沈するというかなりアナクロ的なゲームであった。熱中していた。画面に現れるのは、数字の羅列だけだ。それを見て、興奮を抑えることができなかった。まさに、@@者であった。ソフトなんてなかった。だから、書籍にあったプログラムのリストを、ひとつひとつ入力してつくるのだ。できたプログラムは、そう、プログラムと呼ぶにふさわしいゲームソフトであった、それを、保存しなくてはならない。しかし、フロッピーなどなかった。
当時、信じられないだろうが、音楽のテープに「録音」した。そう。音なのだ。できたプログラムを、ピーガーピーガー・・・などと、テープレコーダに録音するのである。失敗もそりゃぁあった。でも、それも愉快だった。うまくいくと、ひとり笑ったったったった。
ともあれ、このあたりまでが、コンピュータ遭遇・第1期といえそうだ。
第2期以降は、さらに劇的な再会劇から始まる。ちなみに、この主人公、現在も田舎出の純朴さを失っていないとのことである。どちらかというと、浮ついたラテン系の名前より、東洋系のマジメな、例えば、ぺ様のような名前がふさわしい……、え? ペ様じゃないの? ヨン様? 失礼しました。

さて、その純朴青年は、果たしてどのような再会をするのやら。
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